【オフェンスの流れ】 10月第5週のレッスンレポート + メニューの精選、盾と矛など

2020年10月29日〜11月1日、レッスン#26〜#27 

第5週のレッスンは2回のみでしたが、非常に対照的な内容になりました。

(1) 木曜日はフェイスドライブを深掘りしすぎた結果、子供たちが集中し切れませんでした。小中学生ですから理詰めよりも実践主導+声がけに工夫が必要だと痛感しました。

とは言え「内足ないし外足キャッチ⇨フェイスドライブと3拍子フェイク⇨ドリブルドライブと緩急⇨DEFの状況に応じたフィニッシュ」というオフェンスの一連の流れは子供たちの中にビルトインされつつあると感じます。

また、食わず嫌いにならず何でもチャレンジできる点、行動変容を起こし続けている点は高い評価に値すると思います。また、ゲーム形式になるとみんな別人のようになり、スピード豊かで決定力に秀でたプレーができていることにいつもながら感心させられました。


(2) 日曜日は逆に、子供たちに合っていて試合でも使いやすいスキルを厳選して、有能感を得ることを重視しました。県大会を間近に控えているので実戦的な内容に寄せたことも、子供たちが本気モードから脱線せずにやり切れた理由だと思います。

課題は一発目からゲームスピードでプレーできるようになることと、仕掛けやフィニッシュを自由に選べるようにした際に予めプレーを決めてしまわない&状況に応じて変更できるようになることです。

また、紹介されたスキルに関しては、反復による自動化を経て、状況判断による使い分けが出来るようにすること。言い換えれば、形を追うのではなく相手との駆け引きの道具としてスキルを使えるように整えていかねばなりません。


(3)「盾と矛」と言った場合、バスケットボールにおいては盾は防御で矛は攻撃です。盾を鍛えれば矛も強力にならざるを得ないし、矛を鍛えれば盾も頑丈になる必要が出てきます。

ボブキャッツの子供たちは「ゲーム強さ」と言うのか、スキルセットに未熟な部分を残しながらも、それとは対照的にゲームでの決定力や闘争心・積極性はかなり身についています。

もしスキルセットの穴を埋めたり整えたりが出来たなら、競技力は一気に壁を突き破るのではないか?急がば回れ、盾と矛を交互に鍛えながら、これまでの学びを振り返ったり自分の中で熟成させたりする時間をつくっていきたいです。


中学生は開催中の新人戦で、小学生は3日の県大会で、それぞれ活躍を期待しています。直前のレッスンではアドバイスを聴く耳(=心)も開いていて、細部にいたるポイントを意識しながら集中してプレーしてくれました。

磯田コーチから話があったように、声を出すことによってコミュニケーションを高めプレーの質を向上させてください。声は武器であると同時にチームメイトと自分をつなぐ絆なのだということを忘れないでください。

さあ、勝利に向けて最善の努力をしたのであれば、あとはその成果を大切な人達に披露するだけです。みんな頑張れ!

以上