【プロもジュニアも同じ!?】 2月第3週〜3月第1週のレッスンレポート Part 1 + 合わせの基本
2021年2月18日〜2021年3月7日、レッスン#62〜#682月第3週から3月第1週の計8回分のレッスンレポートの前半です。
目次: (1) インプット⇦⇨アウトプット
(2) ドライブへのレスキュー: 後ろを埋める
(3) パスのレシーバーの鉄則: DEFの陰に入らない
(4) ドライブは奥まで突っ込む: ワンステップ vs. ツーステップ
(5) 条件付きシューティング: ゲーム状況に近づける
(6) マインドセットの構築: 「敬う」とは?
(1) インプット⇦⇨アウトプット
コロナ禍でウェビナーやオンラインクリニックからのインプットが増える一方ですが、練習の臨界点(https://bobcats-yokohama.com/blog/105779.html)と同じくインプットにも臨界点があるようです。
何のこと?という感じですが、要は色々なインプットが蓄積・熟成・融合されて、面白いアウトプットが出てき始めたという感覚が私の中で強まっています。
最近のインプットですと、B'Ball Lab Japanのスキルクリニック(Jordan Lawley氏)やウェビナー(Ryan Pannone・Chris Oliver・Luka Bassinの各氏)、現代バスケットボール戦術研究MBTRさんとの勉強会(基本戦術とスペーシング)、以前から学んでいるErutluc鈴木良和さんのYoshikaz-Faith(特にパス編Vol. 12&13)などです。
自チームで近年導入してきたコンセプトがトップレベルでも実践されていることを知り、お墨付きを得たり新しい意味を持ち始めたりしている感触があり、以下のような有用なアイディアを多く得ることもできました。
(2) ドライブへのレスキュー: 後ろを埋める
味方のドライブに対して「自分はチャンスになる人なのか・助ける人なのかを判断すること」を私は求めます。助ける動きのことをレスキュー(rescue)と呼んでいますが、専門用語では"fill behind"(後方を埋める、後詰め)と言います。
これはドライブで抜け切れずに詰まってしまった際にストップ&ピボットから後ろにパスをして逃げられるように、オフボールマンの一人がドリブラーの後ろに動いてあげるというプレッシャーリリース策の一つです。
後ろでパスを受けたプレーヤーには通常、エキストラパス/サイドチェンジパスで展開するようにドリルで習慣づけています。そこでまたドライブに出てもスペースが混んでいて上手くいかないケースが多いからです。
(3) パスのレシーバーの鉄則: DEFの陰に入らない
速攻時に先頭を走っているときは別ですが、パサーとレシーバーの間にディフェンスが居る状態は避けたいと私は考えており、子供たちには「パスを受ける時にディフェンスの陰に入らない」ように意識してもらっています。
パサーからはっきり見える位置に動けば、スピードあるダイレクトパスやカットできないバウンズパスが容易に出せますが、ディフェンスが間にいればループパスが必要になり、タイミング・高さ・距離がシビアになるからです。
応用例としては、ドライブに対して両サイドの0度に合わせがあります。この動きは今や常識ですが、ディフェンスも全力で阻止してきます。レシーバーは0度のポジションから45度まで上がってディフェンスからずれる必要があり、"45 lift"と呼ばれています。
(Part 2に続く)