【答えはゲームの中にある】 11月第2週のレッスンレポート +実戦的なスキルワーク、戦術のタスク化など
2020年11月12日〜11月15日、レッスン#31〜#33(1)「答えはゲームの中にある」ということを強く意識した一週間でした。
これはいろいろな指導者が言っていることですが、私にとっては聖カタリナ女子高の元HC一色建志先生のアドバイスとして心に強く残っています。指導に迷いが出たり行き詰ったり、何を練習すべきか見えなくなった時にはゲームをさせてみればいい。何をやればいいか見えてくるはずだと。
今の私自身に迷いはなく、子供達に伝えたいことが山積していますが、スキルワークよりもゲームを常に最重要視してきました。初心者もエースも、うまくプレーできてもできなくても、子供たちはゲームが大好きですから!
この3か月あまりボブキャッツではゲーム(スクリメージ)よりもスリーメン/ファイブメン(フィギュアエイト)や2対2を優先してきましたが、先週からゲームでレッスンを締めるようになりました。
するとやはり、見えてくるものがゲームとスキルワークとではだいぶ違いました...
(2) スキル単体では上手くできていてもゲームの中で使えない。ディフェンスがつくと元に戻ってしまう。どちらもよくあることですが、スキルワーク中心にレッスンしていると忘れがちになります。
結局スキルワークをより実戦的にする必要があるわけですが、実戦に近づけるほど新しいスキルの習得に集中しにくくなるという矛盾が生じます。SDDLメソッド等も利用しますが、私自身が相手を務めるのが現時点では効率が一番良さそうです。
私がオフェンス役としての動き方やディフェンス役としての強度を調整することで、子供たちが有能感を得ながらスキルを磨いていけるようにする。まだ人数が少ないからこそ出来るやり方ではありますが、個々の特性を把握できるので一石二鳥です。
そして、スキルワークの中に現れる個性とゲームの中に現れる個性の違いに着目しながら、ひとつひとつのドリルを修正したり進化させたりしていくのが良いのだろうなと考えています。
(3) これまでも書いてきたように、「する」のではなく「なる」という方向性でドリルの仕組みを工夫し、「矛」と「盾」の原理でディフェンス・オフェンス両方の要素をドリルに組み込み、最後にスクリメージで確認する。そんな一週間でもありました。
ディフェンスは、トランジション時の戻りをまだまだ速くできるし、ハーフコートでも賢いポジショニングやボディワーク等を覚えたいです。オフェンスはオフボール時の動きにもっと意図が欲しい印象で、キャッチ・ファースト→ジョイントプレーの流れもまだぎこちないです。
ところで、これらの課題の共通項は何でしょうか?
私が思うに、いずれも習慣化・自動化が可能というか必要なエリアであるということです。いちいち考えずに直感に従って最適なプレーを選択できるようにしたい。サッカーでは「戦術のタスク化」というコンセプトになりますが、これに関してはブログに別途まとめます。
(4) おわりに
新規メンバーの入会キャンペーンと既存メンバーへの感謝キャンペーンを通じて参加者が増え、学年や経験度のバリエーションが豊かになれば、いろいろなパターンでスクリメージをおこなうことができるようになります。
スクール内に新鮮な風が吹くことにもなるでしょうし、お互いに刺激し合えたら最高です。中学バスケへの準備や新年度への準備も進めてあげられるので、指導スタッフとしてもとても楽しみにしています。
以上