【戦ピリ?】 第9回〜第13回レッスンレポート + 体の重心・ボールの重心、フィギュアエイトとスペーシング
2020年9月19日〜27日少し間が空いて今回のレッスンレポートはなんと第9回〜第13回の5セッション分のまとめです!?
チーム(選手たち&保護者の皆さん)向けには毎回レッスンプランとレッスンレビューを提供していますが、情報インプットと自分のための指導研究も質・量ともに加速的な変化を感じています。
指導者仲間を含む大人向けの情報発信(HP・Twitter・Facebook・ネット勉強会・オンラインサロン等)は正直時間が取れていません... というわけで、このレッスンレポートは週一ないし月一ペースで出していきます。
さて、直近6セッション=2週間でいろいろなことを試してきましたし、練習内容も大きく変化しています。一方で指導フィロソフィ的には、「する」のではなく「なる」ような工夫、1対1を楽しみながら個の力を最大限伸ばすという方向性に変わりはありません。
(1) ボディハンドリング&ボールハンドリング
動きづくり・身体づくりに関しては、オフェンスの縦に攻める、ディフェンスの横に追うという動きは平均以上の速さを持っており、ディフェンスからの速攻という所属チームのスタイルをしっかり反映しているのかなと感じます。
しかしストップ&ターン・切り返し、ジャンプ、体の向きを変える、重心を下げる・開脚スタンスを取る・大きく踏み込む等の動きには改善の余地を感じており、基本的にシュートやドリブルのドリルの中でそういう動作の経験を増やしています。
ランニングショット→パワーレイアップ→ストップジャンプショットの順で速く強いストップ動作を求めたりを試してみたり。ドライブの突き出しの際にリップコーンにタッチするドリルの意味もようやく理解できました!?
(2) ワンハンドショットとシ・ド・パ
ボール保持のしかた(シュートハンドをボールの真上に)を強調したところ、無理なくワンハンドショットが発現しています。その利点や世界の状況を知るだけでなく、ワンハンドショットの格好良さを知ったことが一番大きいように思います!
近い距離はツーモーション・ジャンプショット、遠い距離はワンモーション・ショットと分けて説明していますが、特に女子は近距離でもワンモーション・ショットで打ってしまう傾向が長く残りがちです。プルアップが自然に打てるように導いていきます。
シ・ド・パは同根ゆえにワンハンドパスもドリブルもすべてワンハンドショットにつながるわけで、3つとも同時に向上していっているようです。ただし、利き腕でない側のワンハンドパスとドリブルはかなり意識して練習しないといけません。
(3) ゲームライク/戦ピリ的な考え方
ボール操作系のドリルはその場ではなく動きの中で、試合で現れるシーンを実感できる形でおこなうようにしています。同様にフェイスドライブやドリブルドライブ時のフェイクに関しては、何が効果的で何が効かないのか考えながら身につけています。
コンタクトに関しても積極的にシュートドリルに取り入れています。ディフェンスからのコンタクトに関しては、ジャンプトゥザボール&バンプ、ブラインドカットの捕捉&押し出し、ボックスアウトの3点セットをこれから強調していく予定です。
ドリブルショットの場合、今はコーチがキックミットでコンタクトして、怖さを感じずかつバランスを保てるギリギリの線で練習しています。選手たち自身で出来るようになれば、ドライブに対するディフェンスも向上するはずです。
(4) チームスキル:速攻系ならびにセットオフェンス
フィギュアエイトは基本的に、速攻の隊形を柔軟に変えながら波状攻撃をかけていくものです。簡単な約束事を通じて、5人全員でスペーシングを整えながらタイミング良くチャンスをうかがい、ディフェンスを破ったり逆をついたりを繰り返します。
オフェンスはスペーシングが全てです。スペーシングさえ出来ていれば、進むか戻るか・表か裏か・中か外か必ずどちらかを攻めることができます。5人全員の共通理解を育むのは大変ですが、だからこそジュニア選手の育成には最適なスタイルだと考えています。
セットオフェンスはファイブアウトを基本に、シャローカット→ハイポストか外角、対角線カット→ローポストかハイポストフラッシュというシンプルな選択肢を加えました。カッティングとドライブのバランスを取ろうとしている段階です。
(5)参加者が少ない日のレッスン内容の工夫
少人数指導の場合、個人差が大きいシュートスキルやバスケットボールIQの補足、習得に時間を要する正しい身体運用(特にストップやターン、ジャンプ)などに注力することができるし、シュートの打ち込み指導に時間をかけることもできます。
チームスキルの練習であれば、コーチ2人が入った5人でやる方がプレーの質が格段に上がりますし、子供たち3人の動きを正しく導きながら活かしていくこともできます。丁寧に「なぜそうした?」を聞いてあげ「なぜそうすべきか」を教えてあげられます。
メンバーが12人〜15人いると実施可能なドリルが増えたり相応の活気が出るでしょうが、私自身は参加者が少ないことも歓迎できるようになりました。
以上