「する」のではなく「なる」

指導フィロソフィ

(Facebookグループへの投稿文とダブル部分が多いですが、あえてHPにも掲載させていただきます)

ジュニア選手に対する指導で一番思うのは、やはり「する」ではなく「なる」ように導きたいということです。

合理的で目的に合ったプレーが自ずから発現するように条件設定を工夫して、選手はその条件をクリアできるように意識するだけで上手くいく状況にしたい。 


指導者として私は、試合中に具体的なプレーを指示するのは好きでなく、手抜きや諦めたプレー以外はダメ出しをしないようにしています。

子供たちがどんなプレーを選択するのかを楽しみにしながら、結果論ではなくプレーのそもそもの意図を評価してあげたいと考えています。

「コーチの言う通りやれ!」ではなく「何故そうやるのがいいのか?」を理解させる。それ以外の選択をした際には何故そうしたのかを聞いてあげて、狙いや発想が理に適っているなら(面白いなら)コーチのレパートリーに加えていきたい。


守破離の「守」が大切な段階だと思うので、身体運用・フォームやボールさばき、1対1で攻め切る・守り切る、チームのシンプルな約束事の遂行といった部分は結構しつこく要求しています。褒め育てがベスト、すべて子供の好きにさせようとは思っていません。

しかし「破・離」に進もうとする選手のじゃまはしたくありません。子供たちのアイディアが大人の想像を超えた時に、言われたことをやれと叱る大人の器ってどうだろう?

逆にそれに共感したり驚嘆したりできたら、子供たちと大人が一緒に何かすごいもの(集団、組織、価値観、伝統、文化)を創っていけるのではないでしょうか? 


以上