【な・る】10月第1週のレッスンレポート + コンタクト、スキルの凸凹と個性

2020年10月1日〜4日 レッスン#14〜#16

(1) 直近3回のレッスンでは、リズム感&片手操作、開脚スタンス&片足操作、強く速いパス&フィギュアエイトの3つのエリアのレベルアップを図ってきました。

「する」ではなく「なる」ためにどうすればいいかを常に考えています。また、日常生活で出現しにくい動作(例えば3拍子や裏拍、サイドステップ、手首のコック、胸郭を開くなど)は取り出して練習せねばなりません。

片手操作に「なる」にはボールの保持位置を左右のポケットにして、片手をボールの真上に置き、もう一方の手をボールの斜め下から支えるようにするのが非常に有効で、そこからはワンハンドショットが発現しやすいです。

片足操作&開脚に「なる」には、ドリブルチェンジやキャッチ&ショット時に、ストップ足のひざ下(脛骨)を斜めに床に刺すように止まれば(=股関節の畳み込み)、逆の足は斜めに浮いて片足で独立した操作が可能になります。


(2) 更に、最近強調し始めた重要スキルとしては、オフェンスから仕掛けるコンタクト、ならびにシ・ド・パの中で最も難しいパスが挙げられます。

小学生の特に女子はコンタクトを避けがちですし、身体がもっと成長するまでコンタクトプレーは求めないという考え方もあります。子供の防衛本能や恐怖感は尊重してしかるべきで、逃げるな・ぶつかれ等の指示は慎重におこなうべきだと私も思います。

一方で、バスケットボールの攻守のせめぎ合いはチキンレース的な側面があり、コンタクトを避けてボールやコースを譲ってばかりもいられません。ではコンタクトの練習をどう工夫すればいいのか?

現時点ではコーチがディフェンス役をして、痛くない・怖くない・技として面白い・簡単に出来ると感じてもらえるように、ダミーパッドを介して上手く受けてあげたり押してあげたりしています。

すべてのドリルに関して、楽しい、夢中になれる、実戦でも経験する、上達の実感が持てるといった点を大切にしたいです。また、状況判断を含む頭脳労働(?)的な側面を重視したいので、トレーニングで削るだけのレッスンにはしたくありません。

パスの指導は多岐にわたるので別の機会に。


(3) スキルを満遍なく身につけるのか、強味を強調して凸凹にするのかという点も意識したいです。満遍なくと言っても全てのスキルが平均的(5段階評価の3)では打開力を欠くことになるし、凸凹が5段階評価の1・2と4・5のミックスでは弱味を突かれてしまいます。

凸凹は選手の個性であったりチームカラーであったりしますから均す必要はないですが、ボブキャッツの使命は1・2と4・5のスキルミックスを3・4と5のミックスに変えていくことなのかなというイメージを持っています。

そして目先レベル5に持っていきたいと考えているスキルがドライブと1対1、ワンハンドショットであり、それらを支えるボディハンドリングとボールハンドリング(合わせてB&Bハンドリング!)の底上げを図っている最中であるということです。

以上