【スクリメージの効能】 10月第4週のレッスンレポート + 実戦感覚、パスについて


2020年10月22日〜25日、レッスン#23〜#25 

第4週のレッスンは、レイアップショット、パッシング、スクリメージの3つにフォーカスしました。

(1) 前週から続いているレイアップショットの集中特訓ですが、状況判断を磨きコンタクトへの対応法を学ぶことで、実戦での決定力を高めることを第一の目的にしています。

基本的な走・跳・投の動きが詰まったスキルなので、オフェンス全体にプラスの影響も期待できます。フリーランではディフェンスの状況を観て、どのフィニッシュスキルを活かすかを考えて欲しいです。

課題としては、多彩なフィニッシュの選択において個人差と好みが出やすく、勝負どころになると以前のフォームに戻る点が挙げられます。SDDLメソッドを活用しつつ、対人練習を通じて経験値を高めつつ引き出しを増やしていきたいです。


(2) パスはチームをつなぐ要になるものですが、シ・ド・パの中で最も難しいスキルと言えます。ターゲットは動き、スペースは変化し、しかもパスの相手もパスコースも複数あります。

また、キャッチスキルが未整備だとパススキルも伸びないので、多面的なアプローチが必要です。今回はわざと取りにくいパスを投げ合う「ノック」というドリルに挑戦してみました。アルバルク東京アカデミーのネットサロンで紹介いただいたもので、月刊バスケットボール1月号に掲載予定とのことです。

子供たちを見ているとパスを投げる・受けるタイミングは上手ですがパス自体がまだ弱く、ビジョンが狭くて目標をガン見しています。原則として「9+1+Goal+Timer」を見るべきですが、これを技術の巧拙としては捉えず全員がおこなえるよう習慣化していこうと考えています。


(3) レイアップ時のコンタクトやカバーディフェンスの配置もそうですが、最新のスキルの紹介に留まることなく、実戦で通用するオープンスキルの獲得をめざしています。実際にディフェンスをおいたドリルを増やし、スクリメージでレッスンを締めるようにしています。

削るようなトレーニングや走り込み等のコンディショニングは確かに合理的ですが、スクリメージを本気でやる中で体力・走力を始めとする運動能力と状況判断力・バスケットボールIQを高めるアプローチを私は採用しています。

対人練習、特に試合形式になると子供たちは目の色が変わりますし、やはり得られるものが多いです。運動能力の偏りが感じられるので、特に未開発なジャンプ、ストップ、投力は引き続き強化対象にしていきます。

以上

2020/10/28