【ドリルを進化させる】 2月第3週〜3月第1週のレッスンレポート Part 2 + 状況判断ドリルの工夫

2021年2月18日〜2021年3月7日、レッスン#62〜#68

2月第3週から3月第1週の計8回分のレッスンレポートの後半です。


(4) ドライブは奥まで突っ込む: ワンステップ vs. ツーステップ

最近はドライブのフィニッシュは、ディフェンスのショットブロックに対抗するためにワンステップ&順手(右ドリブルなら右足踏切・右手打ち)が標準とされています。

その場合、ワンステップで踏み切ってちょうど良い(遠すぎない)距離まで突っ込む必要があり、基本(?)のツーステップの踏切位置よりも奥までドライブすることになります。



従来は突っ込みすぎると逃げられなくなるという考え方が主流でしたが、現在は奥まで突っ込んでからの使い分けが求められています。

具体的には以下の3つになります:

 ①ワンステップで踏み切ってプロテクト・レイアップショット
 ②ツーステップでボードの裏まで進行してどちらかのサイド(の0度ないし45度)にキックアウトパス
 ③ドリブルを続けて制限区域を横切って逆サイドへ移動

ボブキャッツでは(2)〜(4)を複合する形でシューティングドリルを作っています。特に中学生以降は、ドライブへの合わせでロング・クローズアウトをつくっての3Pショット or  エキストラパス or ドライブというパターンに慣れる必要があります。


(5) 条件付きシューティング: ゲーム状況に近づける

SDDLメソッドもそうですが、ゲーム状況を再現するようなドリルないしゲーム中に出現するシーンに基づいたドリルを創ることが指導者には求められています。

最近導入した条件付きシューティングはその一つで、パサーのアクションに応じてシュート・ドライブ・リターンパスを選択するドリルになっています。パサーおよびレシーバーにディフェンスからずれる動きを付け加えることで、更に実戦的なドリルになります。

単なるキャッチ&ショットに比べて決定率が大きく落ちますが、実はゲームに現れるシュート確率に近いはずで、これこそを改善ターゲットにせねばなりません。当然ながら量をこなすシューテングも別途おこないます。


(6) マインドセットの構築

最後に触れますが実は最も重要なことです。先日磯田コーチからの子供たちへの語りかけで、チームスポーツにおける「敬うこと」の位置付けを考えてもらいました。

大人や年上の人や先輩たちを敬うという狭い意味ではなく、チームメイト、同期、後輩への思いやりやリスペクトを含む話であり、そのあとの子供たちの行動や言動には明らかな変化がありました。

ボブキャッツの子供たちは感情豊かで、闘争心・競争心が強いです。良くも悪くも(?)明るく自由でストレートですが、磯田コーチの言葉への素直で率直な反応には正直驚きましたし、みんなをますます好きになりました。


7日は磯田コーチのチームとの合同練習でした。リバウンドからの各種アウトレットパス、4人・5人の合わせからの2ボール・3ボールシューティングのあとはひたすらゲームを楽しみました。

ミーティングではいつも友情参加してくださる地元T中のI先生から、応援してもらえる選手・チームになることに絡んで、アンガーマネジメント(不満や怒り等のコントロール)のアドバイスをいただきました。

上に書いた磯田コーチの「敬う」気持ちの大切さとも通じる点が多いと思います。計画中のオープンイベントに向けて、ボブキャッツ以外の仲間たちとの関わり方もみんなで考えていきましょう。


以上