ボール3つの合わせドリル

ボブキャッツのレッスンでもおなじみ!

前回の☆ワンステップレイアップ (続)☆の最後に触れた「5人の合わせのウォークスルー」です。シューティングドリルを兼ねてボールを3つ使って3人がシュートします。

元々はInstagramに投稿したもので、図解はそちらを参照してください ( https://www.instagram.com/p/CSjkp56FjWg/... )。解説文は、中学部活の現場で実践されているコーチの方とのやり取りに基づいて加筆修正しました!


①セットアップは4アウト1イン=左右のトップ(右トップにボール)、左右のウィング、左のローポストで、典型的なドリブルドライブモーションの最初の形。他に2人がボールを持って、リングの裏側のエンドラインの外で待機する。

②ボールマンの右トップがベースラインドライブで突っ込んだが、カバーDEFが来たのでレイアップできない状況をイメージする。

③ベースラインドライブに合わせて、左右のウィングはそれぞれ0度まで降りる。左のローポストはサークルムーブでペイントエリア中央に出る。左トップはドライブの結果空いた右トップを埋めて、ドリブラーが詰まってリターンパスするのに備える。

④ワンステップレイアップを狙ったがそれを断念したという想定で、ツーステップするとボードの裏側に達することになる。エンドラインを割る勢いでDEFを振り切って左右の0度の味方のどちらかにスピードパス、もう一方の0度とポストマンにはエンドライン外の2人がパスする。


🏀 ポイント: ②の合わせ、③の0度からの3P、エンドラインからポストへのパス&ショットの3つを同時に練習できて効率的です。ドライブした選手がポストマンにパスしても面白いです。その場合、0度の2人にはエンドライン外の2人がパスします。

完成形としては、ドライブした選手に選択権を与え、3カ所のうちどの選手にパスしてもOKとして、他の2カ所にエンドライン外の2人がパスするようにします。エンドライン外の2人にも動きの予測やパスの工夫が必要になり、効果的なドリルになります。

🏀🏀 このドリルの面白さ/難しさはディフェンスの動きをイメージすることです。選手たちが動きを形式的に覚えた段階で、DEFを5人つけながらスローモーションでプレーの流れを追ってみると学びが多いです。

3人のDEFが同時にカバーに出てくることはないので、例えば右ウィングのDEFがカバーに来たら、他の4人のDEFはどう動いてくるか、それに対してOFは5人がどう連携するか?同様に、左ウィングのDEFがカバーに来た場合、あるいは左ローポストのDEFがカバーに来た場合も検証しましょう。

選手たちとコーチが一緒にああだこうだ話をするのも楽しいですし、全員のバスケットボールIQが高まって良いです。自分たちのDEFならどうするか考えてみるのも非常に有益です。

🏀🏀🏀 ゲームレベルが上がると、DEF 5人のカバー&ローテーションに対してOF 5人が空いている選手にボールを届けられるかというタイムレースになること、パスの速さやキャッチ&シュートのモーションの速さ、DEFからの離れ方/間合いの取り方などを追求せねばならないことも理解できるでしょう。

以上