速攻の面白さとバスケットボールIQ

答えはディフェンスが教えてくれる

土曜日の久々のレッスンからのワンシーン。動画はInstagramに投稿したものをご覧ください。: 
https://www.instagram.com/p/CTwFTyqFAxy/?utm_source=ig_web_copy_link
(Instagramの動画投稿は1分までで、この動画もラストが切れてしまっています... 取ってくださった保護者の方ごめんなさい。)

ボブキャッツではドリブルワークと同じかそれ以上に、パスワークのドリルに時間をかけます。

ドリブルは本質的に近くの床にボールを投げるという最も簡単なスキルですし、1人で練習することが出来ます。シュートも(床ではなく)リングに向けてボールを投げるだけの違いで、質的には簡単かつ1人で練習出来るスキルです。

一方、パスは動くターゲット(=レシーバー)の先にあるスペースに向けて2人のディフェンスを避けつつボールを投げるという、シ・ド・パの中で最も複雑なスキルです。

何十年(?)コーチをしていてもパスの指導が一番難しいと感じます。


今回紹介するのは「リバウンドからの速攻」の取り出し練習です。動画は自チームのリングに向かって左サイドのリバウンダーとガード、中央のリバウンダー、右サイドのリバウンダーの4人によるドリルです。

①左サイドのリバウンダーがボールを獲得、プロテクトしつつ可能な限り速くアウトレットパスする (動画ではアウトレットパスするだけの役目)。

ボールを獲れなかったリバウンダー2人がすぐにリムランするように習慣づけるのも重要な目的です。中央のリバウンダーはボールサイドに、右サイドのリバウンダーは逆サイドにそれぞれ広がって走る。

パスを受けた際にラインを踏むリスクがあるので、サイドラインに近づき過ぎないことを私は強調しています。(サイドラインをあえて踏ませる指導者もいます)


②左サイドのガードは広がるか降りるかして、アウトレットパスをレシーブしつつ素早く前を観る。

5人のゲームの場合の選択肢は次の4つで、フィギュアエイトの際の選択肢と同じです。:

(i)ボールサイドへの縦パス (⇨側線速攻への展開)
(ii)逆サイドへのオープンパス (⇨タッチダウンパス/ワンパス速攻)
(iii)ミドルレーンにインフロントカットする味方へのパス、あるいは自らのミドルドライブ (⇨3線速攻への展開)
(iv)横か後ろへのつなぎのパス (⇨前に展開できない場合のプレッシャー・リリース)


③動画は「ディフェンスに警戒されたために縦パスできない⇨一旦は逆サイドに広がったリバウンダーがミドルレーンにインフロントカットしてつなぐ⇨ボールサイドを縦に走っていたリバウンダーはバックドアカットに転じてシュートに向かう」というパターン。つまり、②の(iii) を選んだというわけです。

④動画のシーンの前の段階では、「ガードが縦パスを投げて側線速攻を展開⇨(前線に味方がいないので)逆サイドを走るリバウンダーがインフロントカットに転じる⇨更にリング下に走り込むのに合わせてスペースパス」というパターンを練習しました。

⑤他には、「ガードがミドルドライブを選択⇨リバウンダー2人は両翼に開いて進行(=3線速攻)⇨ドリブラーがパス&ランでシュートあるいは最初のリバウンダー(4人目)がトレーラーで走り込んできてシュート」というパターンもあります。


🏀これらは個人スキルではなく個人戦術を学ぶためのドリルという性格が強く、1人〜3人のダミーディフェンスの位置や動きによって、上の4つの選択肢を含むベストなプレーを感じ続けることが求められます。

🏀🏀それぞれの選択に応じて、側線速攻や3線速攻へのスムースな移行、速攻崩れの際のトレーラーの利用、速攻を止められた際のエントリーからのセットオフェンスといった展開の仕方(=バスケIQ)を覚えていくことになります。

🏀🏀🏀難しく聞こえますが、どんな時もディフェンスが答え(=ベストな選択肢)を教えてくれます。また、スペーシングと合わせの原則を理解していれば効果的なプレーは自明になります。その辺のことは次回の投稿で触れてみたいと思います。


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