小さいチームの戦い方1: あきらめの悪さ

諦めない粘り強さの源は持久力やド根性ではありません!

(動画はInstagram投稿をご参照ください: https://www.instagram.com/p/CUZxiShFQtM/?utm_source=ig_web_copy_link )

🏀東京オリンピックで銀メダルを獲得した女子代表(参加チーム中2番目の低身長!)のホーバス監督は、速さと体力を活かしたオールコートの攻防、スキルの高さを活かしたドライブへの合わせと3Pショットをチームの武器にしました。

また、ホーバス監督の後を継いで現在アジアカップを戦っている恩塚監督は、「世界一のアジリティ」を追求すると仰っています。この場合のアジリティは普通言われる敏捷性ではなく、ネクストプレーの速さと適応力だそうです。

我々の今回の対戦相手は全員運動能力が高く、センターは170cmを軽く越える長身。子供たちと私が目指したのは、恩塚監督の「状況に応じて素早く、原則を生かして、協力して自分たちの強みを発揮すること」に近かったです。


🏀🏀何回かに分けてご紹介しますが、最初に強調したいのは「あきらめの悪さ」です。

あきらめない粘り強さを発揮するために必要なのは:
 ① 難しそうだけどトライするしかないと腹を据える決断力
 ② 体力をムダ使いせずに温存する合理的な動き・試合運び
 ③ 焦ってのミスや余計なファウルをしない冷静な状況判断
これら3つであって、持久力やド根性では決してありません。

今回の動画から3つの要素を感じていただけるでしょうか?


🏀🏀🏀ベンチで見ていて、これらのプレーがあったから勝てたんだなと感じたのを今でも思い出します。チームメイトを勇気づけ、自分も走ろう、ボールを追おうという気持ちにさせたプレーでした。

 動画1: 最後尾から猛ダッシュ&パスカットで速攻のピンチを阻止
 動画2: ターンオーバーしたボールを追いかけ回し奪い返す獰猛さ
 動画3: 相手を振り切って突進してしっかり踏み切ったレイアップ

動画1では、得点につながるパスをカットしただけでなく、アウトオブバウンズのボールを引っ掴んでコートに戻してすらいます。相手の前線へのパスを体を張って邪魔した右手前の6番のガード、センターながら必死に戻る4番の献身的な働きにもご注目ください。

動画2でも諦めの悪さが際立っています!すごいスキルを使っているわけじゃないけど、相手が根負けしちゃったような印象です。しぶとい選手って、自分が守っていても守られていても嫌なものですよね。

動画3はスピードレイアップ、女子はバンッと踏み切ってフィンガーロールするのが苦手な選手が多いですが、ここでは完璧に決めています。中学では3年連続で(陸上部の子たちをおさえて)校内マラソン首位、素晴らしい脚を持った選手でした。

それと動画2・3に映っているちっちゃい14番。当時2年生ながら攻守のトランジションにしっかり参加している!! その後4・5・6年生の3年間にわたりキャプテンを勤めた逸材です。


とにもかくにも「強い決意、闘争心、冷静さ」ミニバスだから女子だからと妥協する必要はないんだなと確信させられた、価値ある試合の一つでした。

以上