初めてのバスケを楽しいものに

初心者・初級者・低学年生のためのコーチング

久しぶりの更新となります。とはいえボブキャッツの活動が停滞していたわけではなく、逆に大きな進展があった5ヵ月でした。

2020年8月の開校からあっという間に2年近くが経ちました、スクールレッスンは累計300回近くに達し、最初は6名だったメンバーも直近では小・中学生それぞれ20人余りに増えました。

バスケスクールやクラブチームの増加が追い風になりましたが、ビジネスマインドをもって運営してきたことも活動の安定と子供達や親御さんの安心につながっていればいいなと思っています。



さて、メンバーがどんどん増える中で最も気を使うのは、初心者・初級者・低学年生のレッスンと経験者・高学年生/中学生・上級者のレッスンの構成やバランスです。

今回のレポートでは前者について詳しく語ってみました。元原稿はInstagramのショート動画で、リンクは https://www.instagram.com/reel/Cd1xraQD2dU/ です。

他にもたくさん動画やレポートを掲載していますので、ぜひご覧ください。以下は、動画の説明文のコピーです。読みやすい方でどうぞ!


☆言葉よりも... (ある日のキッズレッスンから)☆

説明してもできない⇨強制する・怒鳴りつける・叩く⇨諦める・無視する。こんな無能力&暴力的な指導者は今時いないと信じたいです。

とはいえ、特に低学年の子たちは口で言っても分からない時がままあります。高学年や中学生でも初心者の場合は同じです。

そういう時ってコーチや保護者はどうすべきなのでしょう?


低学年生・初心者・初級者へのコーチングの基本は次の3つです。:
 ①動きを真似してもらう
 ②直接動かしてあげる
 ③その日に完成を目指さない


①学ぶの語源は「真似ぶ」だそうです。この場合、お手本となるコーチの動きが限りなく正しいものである必要があります。

また、小さい子はコーチの鏡像を真似る点は要注意です。例えば、コーチが右手を動かせば、対面する子供は左手を動かしがちです。コーチと子供が同じ方向を向いて動くのがベストでしょう。


②手・足の左右の別を正しく理解して表現するのが苦手な子は、特にジュニア期には少なくないです。また、始めたばかりの頃は利き手・利き足が支配的なので、尚更そうなります。

この場合、動かすべき手・足に触れて「こっちを前に出して」などと伝えたり、直接手でつかんで操作します。強い力で動かそうとせず、スキンシップに近い位の力加減にしたいです。

女子の場合は身体に触れないのが原則で、極力①のように真似してもらいます。接触が必要な場合は最小限にしつつ、私は「ごめんね、ちょっとつかむね」などと断ってから指示します。


③上手くいかない、ミスしてばかり、ボールが届かないなど、子供の心が折れそうになった時こそコーチの出番です。挑戦すること自体を褒め、安心してミスできる雰囲気を作りたいです。

基本的に絶対比較・自分比較で成長を褒めます。コーチは常に、子供の成長を見つけて明らかにし、努力とその成果を認め、有能感と自己肯定感を養うのが第一の仕事です。

ただし、試合の勝敗は相対比較・他人比較で決まるもの。それに直面した時に何を伝えるか?コーチの指導哲学や競技観、子供達や競技や指導への愛情、多くのことが問われる時になるでしょう。


今回の動画は、2人の新1年生によるスキップドリブル。投げつける速いボールスピードで、かつ強いドリブルを身につけるための効果的なドリルです。

直前と逆の手でおこなう場面で、つい利き手である左手を使い続けてしまったケース。私の言葉は耳に入っていても、動きをイメージできなかったようです。

私は「さっきと反対、こっち側の手だよ」と伝えつつ、上の②の原理でその子の右肩に触れたわけです。すぐに気づいて正しい動きができたので、③の原理に基づいてすかさず褒めました。

体育館の他のエリア、自分たちで練習を創る上級生、待ち時間にシューティングする他のキッズたち、コートを分かつ跳び箱と保護マットなどにも、大切な意味があることも記しておきます。

以上