コーチから一言 ② エアボーンタイム

エアボーンタイムを活かした高速プレー

🏀 エアボーンタイムを活用する

エアボーン(air-borne)=空中を飛んでいる状態という意味の英語です。バスケの場合、ボールが空中を飛んでいる間に、次の攻めや守りの準備をすることを指します。

ボールの着地点やそれに要する時間は、コート内の10人にとって明らかです。そこから逆算して、次につながる動きを取るわけです。

ディフェンスであれば、相手の現在位置・動きの方向・将来の位置と仕掛けを予測して、エアボーンタイムの間に適切なDEFポジションに移動します。

オフェンスであれば、パスが向かう味方(ないしショット後のリバウンド)の現在位置・動きの方向・将来の位置と仕掛けを予想して、次のレシーバー等になる位置取りをします。

なお、ドリブル時のエアボーンタイムはボールが弾み上がって手中に入るまでです。ボールを突く度に毎回小刻みに発生するので、ディフェンスにとってポジション調整は容易です。

ドリブル時のボールの向かう方向やタイミングは可変なので、パスのエアボーンタイムに比べて、オフェンスが動きを合わせるには一定の約束事が必要になります。


🏀🏀 ボール運びからセットオフェンスまで

モデル動画は、私が地元で指導しているミニバスチームの2016年の試合シーンから。
 リンク: https://www.instagram.com/reel/CocR9vAsdGE/

ここでは、粘り強いディフェンスをしてくる相手に対して、ボールマンのためのスペーシングとパスコースの確保を意識した隊形を維持しています。

最初にコート中央にいる背番号4番のCFの動きが典型例となります。プレーの意図は以下の通り:

 ①スローインやボール運びに苦労するなら、4番は自分がフラッシュする準備
 ②ドリブラーがミドルレーンに入ってきたので、4番はサイドに開く

 ③5番が7番にDHOした後にサイドに開いたので、4番はスペースのあるハイポストに陣取る
 ④ボールが7番のPGから4番にわたるが、左ウィング5番のバックドアは阻止される
 ⑤PGの7番と4番のギブ&ゴーに切り替え、リターンパス後に4番はクリアアウト

 ⑥左ウィング5番のDEFがカバーに動いたので、7番は5番にタップパス
 ⑦5番は逆サイドからカバーに来たDEFを体で遮りつつのキャッチ&ショット
 ⑧右レーンのSGの6番はボールに合わせて移動し、最後はセイフティに入る

いずれもエアボーンタイムにオフボールマンが仕掛けるための準備をしており、DEFに対して終始先手を取って電光石火のフィニッシュにつながりました。


🏀🏀🏀 これらのプレーは前もってデザインされたパターンオフェンスではなく、スペーシングと連携/合わせに関する5人の共通理解からその場で生まれたものでした。

特に、4番のクリアアウトと7番のタップパス、5番のバックショットはいずれも私の予想を超えており、コーチ陣と応援の大人たちからもオォ〜と歓声が上がりました。

もし5番がリング下で打てなかったとしても、今度は右コーナーから合わせている8番にパスすればノーマークでシュートが打てたはずです。

最小限のプレー原則を定めたあとは、子供たちの感覚と発想に委ねる。かなり勇気の要ることですが、子供たちのヒラメキに驚かされまくる試合は楽しかったです!


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横浜ボブキャッツバスケットボールクラブ (通称ボブ)
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- バスケ塾(スクール)に加えクラブチームを2023年4月に創設します
- 全国レベルのファンダメンタルズで育成と勝利を両立させます
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