ボブキャッツ・スタイル
速く正確で賢いバスケットボール横浜ボブキャッツではどういうバスケットボールを目指していくのか?
A. まずは明るく楽しく爽やかでありたいですし、強く逞しくカッコよく、かつスマートで賢くもありたいです。それに加えて文武不岐。これらはジュニアスポーツとして当然のことと考えますが、そう言っちゃうと贅沢すぎるでしょうか??
B. スキル、戦術/戦法、フィジカル&メンタルといった広い意味での「技術/技能」の必要条件に関しては、次の4つを軸にレッスンを構成していこうと考えています:
①「重心を動かす術の徹底的なマスター」
②「1対1の攻防を支配するための最高水準のスキル」
③「スキルを試合の中で活かす状況判断とプレー選択」
④「ビジョンとスペーシングに基づくクレバーな攻防」
①で特に重要なのはバランス、脱力と抜き浮き、ストップ、ボールを面で扱うことです。すべての身体運動は重心移動であり、ボールハンドリングはボールの重心の操作であるという理解が鍵になります。
②はスキルコーチングの本旨ですが、心構えや自立・自律を含む精神面を整えることが更に優先します。すなわち、目に見えるスキルの前に来るメンタルスキルの重要性を見過ごしてはならないということです。
③はオープンスキルとバスケットボールIQを身につけることを意味します。言い換えると「5対5=1対1x 5」ではなく「5対5=9+1+B+G」、すなわちプレーヤー全員とスペース全体を観てプレーする必要があるということです。
④に関しては、スペースを支配し、ニュートラルボールを支配し、頭脳戦と肉弾戦(?)を支配する。そのための方法論を伝授します。バスケットボールはビジョンとポジションの奪い合いのための駆け引きであるとも言います。ポジションの争奪戦にはコンタクトを含みます。
さて、順番が前後しますが、上記Bの4つの目標はどのようにして導き出されたかを説明いたします。
具体的には次の3つの要請が交わるエリアに上記Aを加えたものが、我々の目指すべきスタイルになるのだと考えています:
1. 選手たちに合っている/必要な要素を含んだバスケットボール
2. 世界が/日本が/JBAがジュニア選手に求めるバスケットボール
3. 私たち横浜ボブキャッツ指導陣が理想とするバスケットボール
実際には3つの違いは小さく、私たちが追求すべきスタイルははっきりしています。そこでは個の力を活かしたスピーディでスキルフルなバスケットボールと同時に、ジュニア選手であってもコンタクトをおそれない闘争心とボールへの執着が求められていると考えます。
キーワードを抽出してみると「学生アスリートらしさ、個の力、スピード、スキルフル、コンタクト、ボールへの執着、闘争心」となります。では、これらを統合することで子供たちはどんな「技術/技能」を身につけることができるのか?
①自分の身体とボールを自由自在に操作しつつ、高いマヌーバリング・スピードを実現する
②ボールハンドリング+ボディハンドリング+1対1の駆け引き+コンタクト・スキル
③選手たちが深い競技理解を共有しつつ、高いバスケットボールIQを活かして状況判断する
④ビジョンとスペースの奪い合い、ニュートラルボールの支配、DEFはかっぱらいの実践
この4つの「技術/技能」が最初に書いたBの4つのレッスン軸に具体化されたわけです。
P.S. 参考リンクです:
文武不岐、何をすべきでないか、目標と目的、競技を科学する http://bunshun.jp/articles/-/10511
以上