第四回体験会レポート 1対1の流れを理解する、オフボール→オンボール→フィニッシュ

正式な活動は20日の夜間レッスンから!

8月15日夜は4回にわたる体験会(+飛び入りクリニック1回!)の最終日でした。子供達の短い夏休み、家族にとって一緒に過ごせるお盆休み、(練馬よりも遥かにマシですが)厳しい暑さにもかかわらず、11人の選手たちが参加してくれました!保護者のみなさんもたくさん見学してくださり、ありがとうございました。

会場校からの最終認可を待ち、20日(木)の夜間レッスンから横浜ボブキャッツの公式な活動がついに始まります。22日(土)の夜間、23日(日)の午後と続きますので、新学期のコロナ明け・シーズン再開に向けての準備をしっかりと進めて参ります。

向上心の高い子供たちが集中力を切らさずに毎回チャレンジしてくれています。保護者の皆さんとともに指導陣も全力でサポートしていきます。私たちには子供たちの急成長と笑顔のプレーがはっきりとイメージできます。三位一体で楽しんでいけたら最高ですね!


(1) 体験期間を通じて1対1のオフェンスをテーマにしてきましたが、今回はその総仕上げということで、①ボールのもらい方→②キャッチ&ドライブ→③ドリブル・ドライブ→④フィニッシュ」という一連の流れにおいて、最も重要なポイントのみをおさらいしました。

また、学んできた1対1スキルの再確認のために、体験会では初めて2対2と3対3を実戦に近い形でやってみました。身体接触を最小限にするための特別ルールを導入しましたが、全員が積極的でボールへの執着が感じられた点が一番うれしかったことです。

これまで色々な個人向けドリルをそつなくこなしてきましたが、ディフェンスをつけた際の仕掛け方やフェイクの盛り込み方、ドライブへの合わせ、ディフェンスのポジショニングとカバー等、たくさん課題が見つかりました。

課題=伸びしろ=成長のチャンス、8月後半はこれらの課題を一つ一つクリアしていきましょう。何をどう練習すべきかコーチ陣は明確に把握していますし、みんながぐんぐん上達していく姿が具体的に見えています。次のレッスンが楽しみでなりません!


(2) 毎回の練習で、子供たちにとって新しかったり今までと違ったりする内容が多いはずですし、経験のある保護者の皆さんは「あれ?」「えっ?」と感じられることもあるでしょう。いつでも何でも質問してください、納得のいくまでお答えするようにして参ります。

ボブキャッツで導入する全てのスキルに、実戦的かつ理論的な裏付けがあります。前回触れたユニバーサル・スキルは普遍的なグローバル・スキルでもあります。指導者の個人経験や属人的な工夫に偏らず、選手たちが上のレベルや次のステージでも活躍できるようにアドバイスしていきます。

以下、選手たちの復習のために今回の練習内容とアドバイスをまとめておきます。

①ボールのもらい方 : 初心者が最初に習うVカットはディフェンスも予想しており、実戦ではLカットやシールといったコンタクトしつつボールをもらうスキルの方が有効です。特にジュニア期はスローイン時にディフェンスが妙に頑張っちゃう(?)ので、対策が必要かつ効果絶大です。

②キャッチ&ドライブ: インサイドフットないしアウトサイドフットからのストップ、どちらにおいてもピボットフット側にボールを置くやり方を優先します。フリーフットによるジャブステップを含むディフェンスの牽制+ボール・プロテクションを同時に可能にするものです。

③ドリブル・ドライブ: 速さでディフェンスを出遅れさせるチェンジと、ディフェンスの様子を観て後出しじゃんけんで出し抜くチェンジの2種類。後者はポケット/ツーステップ/スキップで時間をクリエイトし、ディフェンスのポジショニングやリアクションをチェックするものです。

④フィニッシュなど : 下級生時代の距離感が残っているケースが散見され、ドリブルを1回減らすかワンステップで打つかによって調整するようアドバイスしました。右手ドリブルに頼り過ぎるのは当たり前かつ悪いことばかりではないので、上手く舵取りしていきます。

なお、2対2・3対3においては「ボールを持った際の攻め気」を強調しました。これは「とにかく自分で行け!」という意図ではなく「ドライブやショットに積極的に行くという攻め気を見せることで、パスやフェイクといった他のプレーが容易になる」という観点によるものです。非常に重要なポイントですので付け加えておきます。


(3) 神は細部に宿ります。今後のレッスンでは、4つのステップのそれぞれにおいてスキルの幅と奥行きを追求していきます。例えば:

①→他の手法=Cカットや裏パス、ないし連携によるボールのもらい方=スクリーン(ブラー、クロス)やフラッシュ&バックドアの利用

②→突き出し前の3拍子のフェイク(2拍子の初心者フェイクから脱却)〜突き出し時のステップワーク/ボールワーク(スペインムーブ等を含む)

③→ポケットして観てばかりでは永遠に抜けない=隙をついて一気に仕留める0.5拍子の技によるスピードやタイミングの支配が肝要になる

④→フィニッシュを自由にしたらほぼ100%がノーマルレイアップ!? 今後はバリエーションを増やしつつコンタクト・プレーも導入する

これらを通じて突破力と決定力を高めていきますが、持てるスキルを試合で活かし切るためには、5対5のゲーム理解を深める必要があります。特にスペーシングと合わせの習熟が必須となります。

子供たちは1対1、5対5ともに毎回劇的に変わってきますので、ぜひご期待ください!


(4) 反省点としては、練習密度が高過ぎたことが第一に挙げられます。参加者のモチベーションと集中力の高さにも助けられ、大人数のチーム練習に比べて効率が非常に良くて練習がハイペースで進みます。

その分だけ練習全体にもっと精神的・肉体的な余裕をもってやるようにしたい、リラックスしたり遊び感覚で楽しんだりする時間も取りたいと考えています。

また、コロナ対策は慣れが出てきてしまったこともあり徹底し切れなかった感じもあります。トヨタ自動車アルバルク&アンテロープ、アイシンAWの例でも明らかですが、万全の防止策を取っていてさえ感染を防ぐことは難しい状況であり、やれることは全てやるという覚悟が必要です。

以上