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コーチから一言 ⑤ オフボールマンの大切さ
三人目が重要ながら、いつかはボールマンが破る必要がある
🏀 オフボールマンの大切さ
質問1:「9+1+B+G」とはどういう意味でしょう?
ヒント:「5対5=1対1x 5 」ではなく「5対5= 9+1+B+G 」、これなら解るかな?
答え!:プレーヤー全員とスペース全体を視野に入れてプレーすること。
Bはボール、Gはゴールリングです。要はコートを俯瞰(ふかん)することを意識しようということです。
「9+1」の部分は、自分と自分以外の9人と考えてもいいし、ボールマンとそれ以外(オフボールマン)の9人と考えてもいいですが、私が後者である理由を次に述べます。
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🏀🏀 三人目の重要性
質問2:バスケにおいてはボールマンの1対1が一番大事なのでしょうか?
答え?:私はそうだと思います。得点できるのはボールを保持している選手だけですから。
ただし、オフェンスの場合、ボールマン(=一人目)が相手を破ろうとする間に、他の4人のオフェンスは「次のボールマン=二人目」か「次の次のボールマン=三人目」になる用意をしなければなりません。
選手の多くはVカットやシール等の「二人目」になるための動きを頑張りますが、「三人目」になるための予測や動きがなかなかできない。
それゆえ勝利の重要な鍵は「三人目」にあると私は考えています。
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例えば、今はパスがもらい難い状況(=二人目になれない )であっても、三人目になれるようにリング方向やポストを占めておく手があります。
また、自分がボールから遠いなら、味方のドライブに合わせる準備やオフボールスクリーンを行って、三人目としてボールに絡むことも考えられますよね。
この点でピック&ロールは効率的かつ合理的です。一人目がフリーになると同時に二人目が創られ、それをDEFがカバーしようとすれば三人目も自動的に創られますから。
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🏀🏀🏀 誰かが破らねば何も始まらない
とは言え、二人目を強調し過ぎるのはよくある誤りです。
パスをもらう・パスを出すことに一生懸命になり、パスはよく回るものの攻めが単調になるという困った状況…
一人目はシュートやドライブで得点を狙う、二人目は「次の一人目」になる自覚を、三人目は「次の次の一人目」になる自覚を持つことで、それぞれ新たに得点を狙える「脅威」になれます。
その結果、5人全員に得点のチャンスが生じてくるし、全員が攻め気を持つことで相手ディフェンスは連携し難くなるわけです。
ポイント:パスをもらおう/つなごうとする動きではなく、自分が得点を狙う攻め気こそが良いパスコースを作る!
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横浜ボブキャッツバスケットボールクラブ (通称ボブ)
☆2020年8月、コロナ禍の最中にメンバー6人で開校
☆2023年3月時点でメンバーは70人に急増&成長中!
☆選手ファーストで必ず上達しバスケの楽しさを満喫
- バスケ塾(スクール)に加えクラブチームを2023年4月に創設します
- 全国レベルのファンダメンタルズで育成と勝利を両立させます
- 攻撃的ディフェンスからの超速トランジションが特徴です
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コーチから一言 ④ ルール変更とWチーム
ゾーンプレス的なトラップ&ローテーションも増えてきそう...🏀 ルール変更を味方につける
FIBA/JBAの競技規則の変更に対して、U-12・U-15カテゴリーのコーチはもっと敏感であるべきだと思います。
ルールの不備をついてゾーンやゾーンプレス的なディフェンスを敷こうとするのは論外ですが、変更の内容を理解してスキルや戦術への影響を読むのは大切なことです。
もう一歩進んで、ルール変更をチャンスとして新たなスキルや戦術を編み出すことに楽しさを見出したいなとも思います。
🏀🏀 新しいM2Mルールの活用法
(1) 新ルールではいつでもどこでもボールマンへのトラップが許される。それが出発点になります。
ドリブルの多用とボールの持ち過ぎ、ドリブルへの依存といった近年の流れに対して、JBA風に言うと「代償を払わせる」ようなディフェンスを工夫したいです。
(2) 今回U-12においても「予測に基づくプレー」はルール違反とは見なさないとの文言が入りました。
同時に、トラップやヘルプの際にゾーンアクションはOKと明言されたので、ゾーンプレスに限りなく近いディフェンスが増えることになりそうです。
🏀🏀🏀 ボブキャッツスタイルへの影響
5日のU-15交流戦においても、スローイン直後のWチームを採用するチームがありました。シンプルなシステムですが、相手が準備不足なら効果は大きいです。
これに対応して今後はプレスダウンを整備する中で、自分たちのオフェンスの武器を磨いていきたいと私は考えています。
ディフェンス戦術に関しては、プレスダウンを準備済みの相手にも通用する、賢く意外性のあるトラップを志向したいです。
動画クリップはWチームによるトラップディフェンスの特集です。ファウルも発生していますが、それはこれから良くなっていく一方だと思いたい!
ドリブラーを後ろから追ってのWチーム、リング側から出迎えてのWチーム、Wチームのフェイク(ショー&リカバー)など、全員で連携して守る感じが好きです。
動画へのリンク: https://www.instagram.com/p/Cpw62awvk2g/
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コーチから一言 ③ スペーシングの大誤解
オフェンスがお互いに離れて位置することではない!🏀スペーシングはポジションよりもムーブ
スペーシングとは「オフェンスのときに5人が5・6mの距離を保ってポジションを取ること」と説明されることが多いです。
それはそれで正しいですが、私が小中学生に説明する際は「場所ではなく動き方」「5人の合わせ方」という切り口に変えて言います。
「スペーシング=空いたスペースの使い方」と考えることで、スペーシングを「合わせ」に発展させて強力な武器に仕立てられるからです。
🏀🏀スペーシングから合わせへ
先日動画をご紹介した「バックドアプレー」も、スペーシングと合わせに関する5人の共通理解から(セットプレーではなく)その場で生まれたものでした。
添付した4枚のコート図で、プレー展開に沿ったスペーシングの変化を読み取ってみてください。コート図の選手5人には背番号とポジションを付しました。
リンク: https://www.instagram.com/p/Cot6xnNvWHC/
有効な(空いた)スペースが、制限区域⇨左サイド⇨リング近辺と移っていく中、ハイポスト⇨パス&ラン⇨スクリーン⇨バックドアを絡めながら得点しています。
中学以降であれば、⑤や⑧はコーナーに開いて3Pショットの準備をし、④はスクリーンからのダイブを狙うことになるのでしょう。
🏀🏀🏀スペーシングは動的なもの
このように5人の動きを追っていくと、それぞれの選手が得点に結びつくアクションを考えながら、ロジカルな判断をしていることが解ります。
そしてそれらの判断を支えているのが、「スペーシング=スペースがどういう順番で空いていくか、それを誰がどう使うか」というバスケIQ的発想なわけです。
オフェンスはスペーシングが全てであるとよく言われます。ドライブ主体のスタイルだとしても、スペーシングと合わせの理解と実践は不可欠だと私は考えています。
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