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【ワンハンドショットへの取り組み】 第7回レッスンレポート + 動きづくり、1対1、フィギュアエイト

2020年9月13日午後

欠席者が多めだった前回の内容の復習からスタートした今回のレッスンですが、核になるテーマは変えずにメニュー自体は少しずつ進化させるというアプローチを当面続けていきます。

①動きづくり、②ワンハンドショット、③1対1の攻防、④チームスキルの4つの重点テーマに沿ってメニューが配置され、それぞれのメニューはこれまでに行ったことの復習+新しく加わった要素で構成されます。テーマ毎の要点と今回の実践例を以下にまとめます:


①動きづくり: 「身体を大きくダイナミックにつかう=関節の可動域の拡大+バランスの維持+重心操作」というイメージです。筋肉・関節の作用や重心移動を正しくおこなえば、正しい動きを「する」のではなく正しい動きに「なる」と考えています。

ボール保持と非保持では「動き方=重心の置き方と動かし方」が異なることを意識せねばなりません。特にボールを保持すると重心が高止まりして動きが小さくなりがちなので、ドリブル開脚チェンジやダッシュ&ストップショットなどを通じて修正を試みています。


②ワンハンドショット: 女子を含めワンハンドジャンプショット(ツーモーション)とワンハンドミドルショット(ワンモーション)の指導ノウハウが確立してきました。すぐに打てるようになるので、ボースハンドに戻ったりせず新鮮な感じでチャレンジしてもらえています。

ノーマル/パワー/ワンハンドの各種レイアップからフック、ジェリー、フローターまで、ワンハンドでしか打てない他のスキルとワンセットで教えています。ワンハンドジャンプショット/ミドルショットはフィニッシュの一つとして、いつでも必要に応じて使えるようにしていきます。


③1対1の攻防: 駆け引きはオフボールの段階から始まっていることをまずは意識したいです。次にボールキャッチからのフェイスドライブ、抜き切れなければドリブルドライブに移行、最後までフィニッシュを狙いつつパスをさばくことも念頭に置くという流れになります。

抜き技だけでなく、同時にディフェンスファンダメンタルズを学ぶようにします。今回はフラットトライアングルとジャンプトゥザボール+バックカットの追い方を伝えました。するとオフェンスはコンタクト&カットしないとパスがもらえなくなる、盾と矛の理論です。


④チームスキル: 今回はスリーメンを2種類、それぞれの違いを意識しながら実戦で使えるスキルを身につけていきます。走るコースや位置・距離関係、パスのタイミングとコース、個々の目的意識のすり合わせ、約束事による共通理解など課題が満載=伸び代は大きいです!

フィギュアエイトの基本練習では「つなぎ」を繰り返しながら5人の動きを覚えます。私が混じる際には、私にボールが渡った次のプレーでは「オープン・縦・斜め」に攻撃的なパスを展開するという条件でやります。

子供たちの約束事の理解度とプレー選択の質が毎回ステップアップしているのが嬉しいです。磯田コーチから「正しい答えはひとつではないし、約束事と違っても構わないので、個々が状況判断して攻めをつくっていきなさい」と大切なアドバイスがありました。

以上

【フィギュアエイトとファイブアウト】 第6回レッスンレポート + ワンハンドショットの練習バリエーションなど

2020年9月10日夜

スキル紹介が終わり、子供たちの特性が判ってきたことで、毎回のメニュー作成のPDCAサイクルが固まってきました。メニュー構成に関しても、新しいスキルを整理するパターンから本人たちの強みや課題に沿って成長機会を提供するパターンに変わってきました。

10月からは毎週木土日のレッスンとなるので、3回でワンセットのメニュー創りをしていこうと考えています。レッスンプラン→レビュー→レポート→詳説というホームページ・LINE・Facebookへのコメント掲載のサイクルも簡素化していきます。


今回のレッスンは小学生4人でしたので、個々を観察しながらきめ細かくアドバイスできました。1人だけの参加であれば個人レッスンの時間にしますので、目一杯充実してお得ですから来たもん勝ちです!

さて、動きづくりを軸にすえる中で最近気づいたことがあります。それは子供たちの所属チームのスタイルの影響です。今のメンバーたちは積極ディフェンスからボールを前に飛ばす速攻が持ち味で、ディフェンスフットワークとオフェンスの縦のスピードが優位となります。

それに比べるとですが、オフェンスのストップと横の切り返しが物足りない印象です。後者はストップジャンプショットやドリブルの開脚チェンジを通じて修正しており手応えを感じています。課題はレイアップ時に上方にブワッと跳ぶランニングジャンプです。


ワンハンド・ジャンプショットは、ボール保持の位置→ボール挙上のタイミング→ツーモーション時の脱力が鍵になります。ハイポストでのミートショットで確認しながら意欲的に身につけつつあり、すでに決定力はなかなかです!

ハイポストのミートショットは、ジャブからのショット、ロッカーモーションやショットフェイクからのドライブに発展させていくことで、フェイスドライブの練習も兼ねることができます。ミートもシャローカットからとフラッシュからの2種類で応用が利くお気に入りのメニューです。


チームスキルの練習は小学生4人に私が加わり、磯田コーチから直々にフィギュアエイトの手ほどきを受けることができて感無量でした!ディフェンスに入ってみないとその凄さは判りませんが、オフェンスに混じって初めてタイミングの難しさを知りました。

特に「つなぎ」の難しさを痛感しましたが、これはパスしたら動くことの習慣化が必要であることの現れでもあります。この点はファイブアウトのセットオフェンスでも感じるところです。

今回のファイブアウトの練習では、ウォークスルーで色々なケースを紹介しました。ボールマンのプレー選択によって周りはどう動きどんなチャンスが生じるのか。やらねばならないことをみんなが比較的理解できていたのは嬉しい発見でした。

以上

【2つのハンドリング】 第5回レッスンレポート + コーディネーション、リズム、片手操作と状況判断など

2020年9月6日午後

第5回のレッスンはフォーカス=強調するポイントがこれまでとは大きく異なるものになりました。

具体的には、今回のレッスンから ①ドライブスキル等を実戦で活かすための秘訣を学ぶ、②すべてのベースになるボディハンドリングとボールハンドリング(ワンハンドショットを含む)をグレードアップする、③フィギュアエイトを核にチームスキルを厚くしていくという方向に舵取りしていきます。

子供たちには、ドライブが自分(たち)の強力な武器になる、思い描いた通りにプレーできる、ワンハンドショットを使いこなせる、試合における状況判断が的確になるといった効果を実感して欲しいと思います。


今後のレッスンの中で大切にしていきたいコンセプトとその目的を箇条書きにしてみます:

- ボディハンドリングとボールハンドリング
 →身体とボールを思い通りに自由自在に操ることができるようになる
 →ボールを取られる心配がなく心の余裕ができてビジョンも広くなる  

- コーディネーション能力とリズム感覚
 →運動神経を鍛えてスムースかつキレがあるプレーができるようになる 
 →能力やセンスは生まれつきのものではなく教えることができる!

- ステップワークやドリブルワークと重心操作
 →高い重心=速くて視点が高い、低い重心=ストップと切り返しに強い
 →バスケットボールとは身体の重心とボールの重心の操作である!  

- ワンハンドショットとワンハンドパス
 →特にインサイド(制限区域)でのディフェンスとの駆け引きで優位に立つ
 →女子でも3Pショットをワンハンドで打つ時代がやってきます  

- 1対1並びに5対5における状況判断
 →どこを観て、何を予測し、どのタイミングでどう展開するかが分かる
 → ビジョンとバスケットボールIQに基づいたプレーを志向していきます 


今まではドリブルでの抜き技がメインでしたが、シ・ド・パの中でドリブルが一番簡単でシュートとパスへのプラスの波及効果も大きいこと、現代バスケはドリブル無しでは語れないこと、個の力を高めることでチーム力を底上げしたいことが理由でした。

ドリブルを引き続き磨き抜きながら、上記のコンセプトに沿ってすべてのスキルを整理して日々のレッスンを構築していきます。子供たちと保護者の皆さんには、レッスンの効果やスクール/クラブチームの目指すものがイメージしやすくなればいいなと思っています。


自分の身体を思い通りに動かすことがスポーツの根源的な楽しさだと思います。そしてバスケットボールではボールを自在に操るという楽しさがそれに加わります。そんな楽しさを第一に考えてレッスンを提供していきたいです。

10月からは土曜日のレッスンが隔週から毎週に変わる予定で、週3回ペースでレッスンを重ねていくことになります。一般的なチーム活動と変わらない頻度になるわけで超速の進化が期待できますが、負担になり過ぎないようにレッスン内容を工夫して参ります。

以上