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【神は細部に宿る】 第4回レッスンレポート + ベーシックとは、9+1+B+G、「開く」

2020年9月3日夜

第4回のレッスンはこの夏初めて、熱中症を心配せずにおこなうことができました。

湿度が高かったものの気温自体は数度も下がり、気持ち良い風が終始吹いていて、勉強・スポーツ・読書・食欲の秋は近いなと感じました。(コーチはTシャツを2回しか着替えませんでした!?) 


詳細な練習メニューはボブキャッツLINEにアップしてあります。個人スキルに関しては、体験会とレッスンを通じて多種多様なドリブルドライブの体系化を進めてきて、一通り紹介し終わったところです。

これからはスキルを「知る」から「理解する・使える」にステップアップしていきましょう。実戦で活かすためのコツやディテールを学びながら、1対1の攻防を楽しめるようになって欲しいです。

チームスキルに関しては、カッティング、ドライブへの合わせ、ファイブアウト、フィギュアエイトと矢継ぎ早に導入してきました。細かいアドバイスをしなくてもプレーの理解と意図を感じさせる動きができていて驚きました。

それぞれが所属するチームで努力を積み重ねてきたんだなと感じましたが、ベーシックな部分を固めていくことで個人スキルもチームスキルも更に飛躍的に良くなっていくはずです。継続は力であり、神は細部に宿ります。難しいかな??


ベーシックな部分とはこの場合、身体づくり(握力、関節、体幹、骨格ポジション)、動きづくり(スタンスと走跳投、ストップと切り返し)、ボール操作(シ・ド・パ&ジョイント)、コーディネーションなどを指します。

競技レベルが上がるほど、ベーシックな部分も高いレベルにある必要があります。同じように、本当に強いチームの選手は個人スキル、特にベーシックスキルが非常に豊かです。「ベーシック」を常に頭に置き丁寧に細かく詰めていきましょう。

磯田コーチから昨晩「9+1+B+Gを観られるようになるには、ボールハンドリングを良くすればいい」とのアドバイスがありました。フィギュアエイトの「縦・オープン・斜め」の動きのスピードも要求が高くなってきていますね。

つまりチームスキルに関しても、ボールハンドリングやボディハンドリングを向上させることから始める必要があるんです。身体づくり、動きづくり、シ・ド・パのディテールといった土台(個人スキル)がしっかりしているからこそ、高い建物(チーム)を築くことができます。


涼しい秋は動きづくり・身体づくりに適しています。そこで身につけたことが直接スキルの向上につながるように工夫していきます。フットワークやトレーニングはきつい/つまらないという印象をなくしたいですね。

具体的には:
①ストップや切り返しの際のスタンスをもっと広く・重心をもっと低くしたい
 →ドリブルチェンジやディフェンスムーブのキレの良さにつながる
②シュートやパスを片手で操作できる範囲を増やしたい
 →インサイドや近接したディフェンスへの対応力と決定力があがる
③力まずに高く跳べるようになりたい
 →レイアップ、ジャンプショット、リバウンド時に余裕ができる
などを9月の目標にしたいです。

レッスンプランで触れた「3つの開く:耳を開く・足を開く・口を開く」を忘れずに、練習試合や公式戦で大活躍するための準備を進めていきましょう!

以上

【ファイブアウトとフィギュアエイト】 第3回レッスン&ミーティングレポート +3種類のステップワーク、横浜ボブキャッツ誕生秘話など

2020年8月30日午後

第3回のレッスンは初めての日曜日開催となりました。午後1時半のスタートで気温こそ高かったですが、風がよく通っており集中した練習ができました。(それでもコーチがTシャツを5回も着替えたのは秘密です…) 

練習中止に備えてミーティングの準備もしてありましたので、練習を若干早めに終えて体育館入口のそばの日陰で色々な話をしました。その辺の詳細や当日の練習メニューに関しては、ボブキャッツLINEをご覧ください。


今回からチームスキルの練習も開始しました。最近練習してきたカッティングの応用としてのファイブアウトに加え、磯田コーチが原田先生から直々に教えを受けたフィギュアエイトです。ともに紹介程度で終わりましたが、大きな手応えを感じています。

フィギュアエイトの練習で私はディフェンス役でしたので、その威力がよく判りました。ボールマンに対して常に3つのパスコース「縦」「オープン」「斜め(インフロントカット)」が確保されつつ、逆サイドへの展開のためのつなぎ役も待機しています。

ディフェンスを翻弄する波状攻撃であるだけでなく、5人全員が目的をもって状況判断しながら動くので、ポジションの縛りや特定の選手への依存がありません。ジュニア期の選手がオールラウンドなスキルとバスケIQを身につけるには理想的です。


上で触れたチームスキルを活かすためにはパススキルも重要になってきます。パサーとレシーバーの両方の意図が合って初めて、質の高いパスが可能になります。スペースに投げる意識、スペースにミートする意識を忘れないようにしましょう。

前回指摘した股関節の使い方や片手操作・片足操作に関してもさっそく練習しました。3種類のステップワークで、切り返しの際の足の置き方や股関節による勢いの吸収&バネの発揮、肩の平行を保ってバランスを維持することを学びました。

毎回必ず新しいスキルや考え方を導入していますが、欠席した子やこれから入会する子も心配する必要はありません。重要なスキルは継続して練習する、少しずつ進化させるという感じで、後からでも追いつけるように工夫していきますので。


練習後のミーティングでのトピックは:ボブキャッツの誕生ストーリーや今後の計画。他のチームとの試合もしたいので、友達や知り合いや親戚(?)をぜひ誘って欲しいこと。磯田コーチと堀野コーチの指導ヒストリーや出会い。子供たちからの質問などなど。

色々な話ができて楽しかったです。これからもお互いに思っていることを率直に伝えていくこと。子供だから厳しくしつける、やることを細かく指示する、という考えは私には全くないです。自立したみんなと対等に話がしたいと思っています。

「一期一会」という言葉があります。ぜひ意味を調べてみてください。この漢字は読めますか?いっきいっかい??(違うよ) 出会った偶然や縁を大切にしていきましょう。

以上

【速いチェンジ vs. 観るチェンジ】 第2回レッスンレポート + 自在なドリブル操作、0.5拍子&3拍子のリズムなど

2020年8月27日夜

木曜日に開催した第2回の正式レッスンは非常に暑い体育館での活動となり、それを考慮してメニューを大幅に変更しました。子供たちがいつもながら集中してスキルワークに取り組んでくれたことに感謝します。

結果的にこれまで練習してきたことの復習が中心になりましたが、重要で新しいスキルや考え方も引き続き導入しています。詳しくはボブキャッツLINEにアップしたレッスンプラン並びにレッスンレビューをご覧ください。


練習はいつものように「ドリブルワーク→ドリブルドライブ→フェイスドライブ→オンボール1対1→オフボール1対1(カッティング)→チームスキル」という流れに沿っておこないました。

夏の中心テーマはそろそろ覚えたと思いますが、自在なドリブル操作(投げる vs. 拾う、押さえる vs. 遊ばせる)、速いドライブ/チェンジ vs. 観るドライブ/チェンジ、ドリブル1対1とカッティングによる攻めです。

今回はまた、1対1を2対2のセットアップの中でおこなうことで、パサーがどう動くか=ドリブラーへの合わせを意識してみました。理屈もアドバイスもなしに、みんな色々感じながら効果的な動きを工夫していたのが印象的です。

なお、ドライブとフィニッシュ(ショット)を重点的に練習するからには、ドリブラーからのパスや周りの合わせも同時に学んでいく必要があります。今回初めて導入したパスドリルは、課題が満載だったとみんな感じていることでしょう。


さて、ミニバスや中学バスケは成長の早い子の力まかせのプレーが中心で、周囲の目も身体能力(速さ、強さ、高さ)に向かいがちです。ボブキャッツでも当然そういう能力を養うべく鍛えますが、リズムの変化(緩急)や駆け引き(フェイク)は更に重要です。

例えば今回は、0.5拍子の動きであるドロップステップによるリズムの変化、クロスジャブ・シフト・3拍子のフェイクなどによるディフェンスの脳の撹乱、物理学にかなったステップワークによる速くて大きい切り返しなどを強調しました。

涼しくなってきたら、動きづくり(ボディ・ハンドリング)や身体づくり(自重トレーニング中心)に積極的に取り組んでいく予定ですが、切り返しや緩急、フェイクといったスマートな駆け引きも引き続き磨き抜いていきましょう。


あまりの暑さにメニュー同士のつながりを保つのに精一杯のコーチでしたが(Tシャツを5回も着替えたのは秘密です...)、子供たちには集中を維持するのが難しい状況でこそ「大声でのコミュニケーション」と「常に開いている耳」を大切にしてほしいと思います。

お互いを鼓舞し合う雰囲気づくりや声がけを、中学生や上級生を中心に良き伝統としてこれから築いていってほしい。コーチ陣は選手たちが夢中でのめり込むドリル、上達を実感し有能感につながるようなアドバイスを心がけていきます。

欲を言えば。今いる選手たちへの刺激の意味でも、より変化に富んで多面的な練習をつくっていくためにも、新しい仲間が増えるといいなと思います。友達や知り合いや兄弟姉妹、いつでも誘って連れてきてください。大歓迎です!

以上