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ウィンドミルから逆手フィニッシュ

カバーディフェンスに関する状況判断とハンドリングが鍵!

🏀 今回は試合で実際に出現した好プレーを、みんなの技にするために取り出して練習したものです。動画はInstagramに投稿したものをご覧ください。:
https://www.instagram.com/p/CStbPdaFsJq/?utm_source=ig_web_copy_link

右手でのミドルドライブに対して、カバーディフェンスがフリースローライン側から下がってくる局面。したがってウィンドミル動作でボールをカバーDEFから遠ざけつつ、DEFから遠い方である左手でシュートします。

スイングショットとも呼ばれますが、ボールを風車(ウィンドミル)のように回して(ドリブルを突いている側の)ディフェンスから守りながらレイアップフィニッシュします。


🏀🏀 ポイントはボールを保持するタイミングを頭上に持ってくること。そうすると自然に最後のドリブルを強く突くようになり、ボールも勢いよく、かつ強く保持できます。

ボールを頭上までスムースに持ってくるには、ボールの跳ね上がるのを押さえつけずに、意図的にボールの勢いに負けながらコントロールする必要があります。こういうハング系のスキルは縦方向・横方向ともに好んで練習しています。


🏀🏀🏀 ボールの移動距離が長くなるので、頭上で掴み損ねないように意識します。弾み上がるボールの勢いに逆らわずに腕を伸ばすことで、ボールの動きを止めることなくスムースに持ち上げられるはずです。

普通のレイアップのようにボールを腰で保持してしまうと、ディフェンスにボールを掴まれるリスクがあるのと、ボールの動きが一旦止まってから頭上に持って来るのでリズムが急に速くなってミスしやすくなります。

以上

ボール3つの合わせドリル

ボブキャッツのレッスンでもおなじみ!

前回の☆ワンステップレイアップ (続)☆の最後に触れた「5人の合わせのウォークスルー」です。シューティングドリルを兼ねてボールを3つ使って3人がシュートします。

元々はInstagramに投稿したもので、図解はそちらを参照してください ( https://www.instagram.com/p/CSjkp56FjWg/... )。解説文は、中学部活の現場で実践されているコーチの方とのやり取りに基づいて加筆修正しました!


①セットアップは4アウト1イン=左右のトップ(右トップにボール)、左右のウィング、左のローポストで、典型的なドリブルドライブモーションの最初の形。他に2人がボールを持って、リングの裏側のエンドラインの外で待機する。

②ボールマンの右トップがベースラインドライブで突っ込んだが、カバーDEFが来たのでレイアップできない状況をイメージする。

③ベースラインドライブに合わせて、左右のウィングはそれぞれ0度まで降りる。左のローポストはサークルムーブでペイントエリア中央に出る。左トップはドライブの結果空いた右トップを埋めて、ドリブラーが詰まってリターンパスするのに備える。

④ワンステップレイアップを狙ったがそれを断念したという想定で、ツーステップするとボードの裏側に達することになる。エンドラインを割る勢いでDEFを振り切って左右の0度の味方のどちらかにスピードパス、もう一方の0度とポストマンにはエンドライン外の2人がパスする。


🏀 ポイント: ②の合わせ、③の0度からの3P、エンドラインからポストへのパス&ショットの3つを同時に練習できて効率的です。ドライブした選手がポストマンにパスしても面白いです。その場合、0度の2人にはエンドライン外の2人がパスします。

完成形としては、ドライブした選手に選択権を与え、3カ所のうちどの選手にパスしてもOKとして、他の2カ所にエンドライン外の2人がパスするようにします。エンドライン外の2人にも動きの予測やパスの工夫が必要になり、効果的なドリルになります。

🏀🏀 このドリルの面白さ/難しさはディフェンスの動きをイメージすることです。選手たちが動きを形式的に覚えた段階で、DEFを5人つけながらスローモーションでプレーの流れを追ってみると学びが多いです。

3人のDEFが同時にカバーに出てくることはないので、例えば右ウィングのDEFがカバーに来たら、他の4人のDEFはどう動いてくるか、それに対してOFは5人がどう連携するか?同様に、左ウィングのDEFがカバーに来た場合、あるいは左ローポストのDEFがカバーに来た場合も検証しましょう。

選手たちとコーチが一緒にああだこうだ話をするのも楽しいですし、全員のバスケットボールIQが高まって良いです。自分たちのDEFならどうするか考えてみるのも非常に有益です。

🏀🏀🏀 ゲームレベルが上がると、DEF 5人のカバー&ローテーションに対してOF 5人が空いている選手にボールを届けられるかというタイムレースになること、パスの速さやキャッチ&シュートのモーションの速さ、DEFからの離れ方/間合いの取り方などを追求せねばならないことも理解できるでしょう。

以上

ワンステップレイアップ (続): ツーステップとの使い分け、特にキックアウトパス

今回の動画は上級生によるもので、下級生に比べて相当強くコンタクトしています。この日は高いリングだったので緩めに押しましたが、いつもはブロッカーで押している私が逆にグワッと押し込まれるほどです!

さて、ワンステップレイアップの利点に関してですが、前回触れたリズムの変化、ブロックされにくい、コンタクト時にバランスを取りやすい等だけでなく、個人戦術的な側面がとても重要になります。

個人戦術、つまり「ゲーム中の状況判断=5対5の中で個人スキルをどう使うか?」という観点に基づいて、次の2つのポイントを理解しておきたいです。


① ワンステップとツーステップの使い分け:

ミニバスだと、リングに近づき過ぎた際にワンステップで調整したり、ツーステップでバックショットに切り替えたりするスキルは非常に役立ちます。この段階ではまだ1対1のための個人スキルです。

更にレベルアップすると、DEFに並走されているからワンステップでリズムを変えるとか、DEFにコースに入られたからツーステップでユーロに切り替える、あるいはカバーDEFをタイミング/コースでかわすといったことが出来るようになります。

要はワンステップが最優先されるわけではなく、DEFとの駆け引きで使い分けねばなりません。実際オリンピックではワンステップでもブロックをくらったケースもあり、逆にツーステップで上手くDEFをかわした例もあります (町田瑠唯選手のフィニッシュが好例:TAMAのさんTVによる分析は https://youtu.be/kNczh4oxmII )。


② ツーステップからの効果的なパスアウト:

上の議論にもかかわらず、ワンステップを優先する利点はあります。以下はERUTLUCの鈴木良和代表のパッシングクリニックでの議論だったと記憶しています(間違っていたらごめんなさい;ロジック自体は正しいはずです)。

ワンステップを基準にドリブルを終える位置を決めると、ツーステップした場合にはボードの裏まで行くことになり、そこから左右のコーナーに合わせた味方にキックアウトパスするのは容易です。

ボード裏までDEFが追ってきたら?ツーステップでストップした後、リング側にピボットターン&ショットです!手元に動画がありませんが、これらの動きのバリエーションをボールを同時に3つ使った合わせのドリルで練習しています。

以上