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「ドリブルは強く」だけではダメ!
ハングドリブル、ターンドリブル、スタブをマスターしよう参考動画に関してはInstagramの投稿をご参照ください:
https://bit.ly/3Gu5BHs
(1)ハングドリブルとは?
ドリブルを強く突くのは、ボールが手に付いている時間が長くなるからと説明されます。それが目的であれば、強く突くよりも効果的なやり方がある。それがハングドリブルです。
ハングドリブルはボールの勢いをゆっくり吸収することで、ボールが手からぶら下がってコントロールされているような状態をつくるものです。
(2)ハングドリブルの練習方法
動画の前半は、縦と横のハングドリブルのチーム練習から。
前者はボールを強く突いて、跳ね戻ったボールによって手を上に持っていかせる感覚。ボールが手から離れて上に逃げないように、手指で屋根をつくります。
後者はフロントチェンジ後のボールの勢いによって、手を横に持っていかれるのに合わせてステップしてボールと一緒に大きく移動します。
(3)ヘジテーションドリブルへの応用
動画の後半は中学生コース、ミニバス未経験者へのレッスン風景。
ポケットドリブルのひとつ前に、ストップヘジテーションを教わる形にしています。
ポイントは、ストップ時にハングドリブルしつつ開脚(スプリット)スタンスをつくることです。
開脚に合わせてボールを横移動させるのが難しい部分で、ターンドリブルとスタブ動作の分解練習も並行しておこなっています。
以上
コンタクト(身体接触)の取説
まずはポジション確保、次に空いたコース、互角なら自らコンタクト (動画はInstagram投稿をご参照ください: https://bit.ly/3CPMVQc )
🏀 日本人選手はコンタクトプレーに弱い、世界との差を詰めるにはジュニア期からコンタクトに慣れるべきだとよく言われます。
今回も小学生の地区大会決勝の動画ですが、コンタクトプレーが結構発生しています。しかしこれは、両チームがコンタクトスキルを教わっていてそれに長けているからではありません。
お互いに正しく攻め、正しく守ったからこそコンタクトが不可避になった結果だし、正しい攻防ゆえに過度な接触は生じていない点が最も大切なポイントです。
ちなみにストーリーズのアンケート結果は、コンタクトプレーでの「ガチンコは得意!」が70%、「痛いから避ける」は30%でした!
🏀🏀 ジュニア期は体格差が大きいですし、いつでも誰が相手でも自分からぶつかっていけと指導するのは間違っていると私は考えています。
①コンタクトを考える前に、相手に先んじて有利なポジションを取ること(動画1)、リングに向かって空いたコースを察知して侵入すること(動画2)を教えてあげたい。
相手がそれに対抗すれば、結果的にコンタクトが生じることはままありますが、それがファウルになれば自分の勝利、ファウルなしにしのげれば相手の勝利。そういう駆け引きを楽しみたい。
②もちろん、コンタクトを避けてドリブルで遠回りしたり、ディフェンスがブロックに来るのに無防備にレイアップにいったりするのは賢明なプレーではないです。
こういう場合こそ、ディフェンスにコンタクトしてせめぎ合いつつドライブのコースを確保したり、レイアップ直前にコンタクトしてディフェンスが跳びにくくしたりの工夫が活きるでしょう。
最初に①を教えて結果的に生じるコンタクトに対処する術を身につけ、次に自らコンタクトすることが必要な局面とそのやり方を学ぶのが、順番としては自然だと考えています。
(動画1) ルーズボールは任せろ! 最長身の4番、ドリブラーを正面から受け止めて後ずさっても諦めず、フロアにダイブするボールへの執着が素晴らしい💮 その後も周りのディフェンスが加勢してヘルドボールに!
相手ボールのスローインになり、その後のパスカットから速攻。マイボールになった瞬間に全員が走り出している。トランジションが早くて、前線では2対1が出来上がっているのが判ります。
(動画2) すり抜ける! スキルの使い分けが上手だが華奢なツーガード。7番がサイドシールでスローインのボールを受けた後、ドリブルを囮にして5番のブラインドカットに左手で綺麗にパス。
この場合、右手でパスを出すとDEFにディフレクトされることが多いです。DEFが間合いを詰めてきたら、フックパスも必要になるので、フックショットと合わせて練習します。
ジャンプキャッチから技ありの切り返しで1人抜いた後は、ディフェンス2人の間に割り込んでレイアップしてファウルをもらう。味方の2人(4番と6番)のスペーシング&合わせも完璧です!
🏀🏀🏀 ドリブラーを正面で受け止めるディフェンスは勇気が要ります。この場合のディフェンスのコツは、相手がスピードアップしないように「自分から前に出ながら」止めること。
ドリブラーは横に逃げられなくなるので、ディフェンスにコンタクトしながら減速するしかありません。次の動画ではそんなシーンが連続します。
(動画3) 肉弾戦になってきた... 疲れが見え始めてファウル気味。それでも接触を恐れないでプレーできる背景にあるのは強気や闘争心ではなく、お互い(相手チーム)への信頼です。
粗暴なプレーや意図的に傷つけるプレーなんてあり得ない、良きライバルだからこそ思い切ってやり合える。ファウル後は相手を気遣ってみたり、子供たちのゲームの雰囲気は爽やかです。
地域の選抜チームで一緒に戦ったり、試合後はハグし合ったりお互いにお疲れ!なんて声をかけ合ったり、仲良しで相手へのリスペクトを忘れない姿を見て大人は何を思うのでしょう...
以上
速攻を武器にする
DEFがオールコートに広がっていれば常に速攻は可能!(動画はInstagram投稿をご参照ください:https://bit.ly/3GsGsxG )
🏀 速攻/ファーストブレイクは、リバウンドやスティールから超速の攻めを狙うだけのものではありません。
3つのマインドセット:
①相手ディフェンスがオールコートに展開している時は、常に速攻を仕掛けるチャンスだと意識する。
②ボールより速いディフェンスはいないし、ボールは疲れない。ボールと人が同時に動けば速攻になる。
③側線速攻、3線速攻、ワンマン速攻を切り替えながら展開すれば、必ずシュートチャンスが生まれる。
🏀🏀 動画1: 今の大学1年生の代の練習試合。相手の1-2-1-1ゾーンプレスを上手く破ってのイージーショット。
スペーシングが良いのでシンプルに攻められていますが、要所要所で正しく状況判断して必然性があるプレーを選択しています。
長身者がスローイン=正解! 近くにも遠くにも自在にパスが出せるので、ディフェンスは慎重になる。
↓
サイドチェンジパス=正解! ボールを振ることで、相手にトラップの機会を与えない。
↓
縦パスせずドライブ=正解! 縦の(側線速攻の)パスコースをDEFが遮ったので、ミドルにドリブルして「3線速攻」に。DEFが答えをくれるという典型例。
↓
0度までボールを落とす=正解! 相手ディフェンスを外に引っ張り出して、中のコースを空けた形になっている。
↓
トレーラーがカッティング=正解! スローインした選手が遅れて入ってきてフィニッシュする、ディフェンスにとって非常に守りにくい展開。
🏀🏀🏀 次の2つの動画は今の高1の代の区大会決勝から。双子のガードコンビが、同じ左サイドからワンマン速攻!
最初の動画の代もそうですが、いつもコートで一緒に過ごした子供たち。全員が練習の虫、スキルがしっかり身についていて状況判断や相手との駆け引きに秀でていました。
動画2: 前掛かりディフェンスに対抗して、スローインから5番のガードがドリブルドライブでサイドライン際を突破しての速攻。
フロートドリブルでディフェンスを右に寄せてから左に抜きに行く。ここからはずっとフェイクや駆け引きの連続!
⇨ ハーフライン手前では、今度は7番のガードに目線を向けてDEFを寄せて抜き切る。
⇨ ドリブルを左右にチェンジし続けているので、ディフェンスがコースを絞り切れない。
⇨ フィニッシュ時も、パスフェイクを入れてDEFを動けなくして、スキップステップで体を入れ替えてDEFの逆側の左手でシュート。
⇨ コース上にいた6番の味方センターが、サークルムーブで合わせているのも隠れた好プレー!
動画3: 7番のガードがスティールからサイドライン沿いをドリブルで突っ切ってのワンマン速攻。ファンダメンタルズがいっぱい詰まったプレー。
相手ドリブラーをWチームする際には両手でボールトレース、片手で叩きにいくとファウルになりやすい場面。
⇨ 左サイドをドリブルで駆け上がるが、ハーフラインを越えてからはドリブルを右手に持ち替えている。ミドルレーンの味方へのパスを最速で届けられる正しい選択💮
⇨ ディフェンスが追いついてきたのを見て、急ストップしてミドルドライブに転じる。右手に持ち替えていたので即座に突っ込めている。
⇨ フィニッシュは、ブロードジャンプによる縦の移動距離が長いレイアップで相手をかわしている。オーバーハンドレイアップであれば、ディフェンスと対峙することになったはず。
以上