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【ディーフェーンス!】 4月第3週〜5月第2週のレッスンレポート +アウトナンバー時の状況判断

2021年4月15日〜2021年5月9日、レッスン#79〜#91

(0) Twitterでほぼ毎日「今日の一言」というタイトルでスキルアドバイスをつぶやいています!

検索ボックスに「@bobcatsyokohama 」「横浜ボブキャッツ」などと入れていただけると、ツイート一覧に飛ぶことができます。4月1日にスタートしましたので、相当な数のコメントを楽しんでいただけるかと!?

ドリブル、パス、シュート、ワンハンドショット、オフェンス、ディフェンス、One on Oneといったテーマに沿って、上達のコツや試合で成功するためのヒントをまとめていきます。

その日の最初のツイートへの「コメント」として続きの文章をつなげています。"Show this thread"のリンクが表示されている場合は、文章の一部が隠れていますのでご注意ください。


(1) さて、最近の練習はシュート関連のドリルを反復しつつ、ゲームで見られる課題を解決するためのメニューを加えるようにしています。

4月上旬はワンハンドショット・ワンハンド操作・ジョイントプレーの再確認が中心でしたが、4月下旬はそこから一歩進んで実戦的なジャンプショット&フックショット、ポストプレーとステップワーク、コンタクト&ディフェンスなどを強化し始めました。

更にゴールデンウィーク中は、ボールマン&オフボールマンディフェンス、オールコートのドリブル1対1、速攻の詰めとしての2対1・3対2、ドライブへの合わせなどをじっくりと整理しました。


(2) スキルのつながりを整理し指導スタッフのバスケ観を擦り合わせていくことで、実施するドリルが有機的に構成されるようになっていったのは大きな収穫でした。

例えば、「ジャンプショット⇨リバウンドショット⇨カッティングからのキャッチ&ジャンプショット or レイアップショット」と徐々に複雑化していった先に、フラッシュやシールからのポストプレーの練習へのスムースな移行が見られました。

「フックショット⇨ランニングフック⇨フックパス⇨ダブルチームに対する裏へのフックパス」と進化した先では、ドライブに対するディフェンスのヘルプ&ローテーションとそれを逆手に取った合わせの練習に発展していきました。


(3) スクリメージにおいては、①ボールを弾いて失点する(ハンドリング)、②最初から決めたプレーをしてしまう(状況判断)、③ディフェンスで簡単に破られる(インライン・ポジショニング)などの課題が浮き彫りになりました。

①⇨リバウンド/キャッチとその後の操作(シ・ド・パ)を明確に分けて意識することで、リバウンドやルーズボールを弾くケースは大きく減ると考えています。

リバウンドショットはスキル的に、「両手でがっちりボールを掴むリバウンド」と「ボールの片手操作でのジャンプショット」の組み合わせです。

また、ドリブルストップジャンプショットは、ドリブルを止めてキャッチする位置と持ち方がポイントになります。例えば、左手ドリブルは左足の外側でボールをキャッチし、右手をボールの上に置きます。

オフェンススキル全般に、要素を分解した上でそれぞれの局面でのボールの扱い方の違いを理解することで、ターンオーバーは大きく減るというのが私の実感です。


②⇨状況判断力を養うために、小・中学生のゲームで頻発するアウトナンバー状況での攻め方を最近は整理しています。

2対1ならディフェンスからより遠いオフェンスがシュートに向かう、3対2ならボールと人が動く中で局所的に2対1を作ればあとは同じです。

オフボールマンの動きが重要になってくるので、アウトナンバーでない3対3〜5対5における合わせにもつながっていきます。カッティングをしっかり学んできた子が多く、パスも最近テコ入れしたので、なかなか面白いプレーが出ています。


③⇨ディフェンスに関しては、これも小・中学生のゲームで頻発するオールコートのドリブル1対1の守り方をフットワーク&ハンドワークとともに整理しました。

ドリブラーがセンターラインを越えるまではコースチェックディフェンスでチェンジを強いて、3Pライン近辺からはインラインディフェンスで制限区域への侵入を防ぐというの意識を持つようにしています。

サイドステップ、クロスステップ、サイド・クロス・サイド、それぞれに長所と短所があり動き(特に切り返し)のコツがあります。ハンドワークも、ディグのタイミングと左右の手の使い分けを学んで欲しいと思っています。


昨年8月の開校からレッスンは通算で90回を越えました。以前コンセプトを紹介した「練習の臨界点」( https://bobcats-yokohama.com/blog/105779.html )に達したのか、試合で表現できるスキルが急に増えてきています。

このように攻防の質が向上してくると、練習の密度と強度も高まります。子供たちの加速的な競技力アップを期待しています!


以上

【原点回帰】 4月第1週・第2週のレッスンレポート +ボールの片手操作・ジョイント・ディフェンス

2021年4月1日〜2021年4月11日、レッスン#73〜#78

2020年度の集大成となった3月20日のイベント( https://bobcats-yokohama.com/blog/135046.html )を境に、それ以後のレッスンはスクールオープン当初のテーマに沿ったものに戻りました。


(1) 具体的には、ワンハンドショットとボールのワンハンド操作、ジョイント動作(ストップ・ピボット・ターン、もらい足・突き出し)とディフェンスの基本(クローズアウト、インライン、JTTB、バンプ)を復習しているところです。

更にこれらの応用編として、「ポストプレー=ワンハンドショット+ジョイント動作」と「ディフェンス付きのシェービング=ジョイント動作+ディフェンスの基本」の2つのメニューに時間を割いています。

ワンハンドショット、ワンハンド操作、ジョイントプレーは密接につながっており、シ・ド・パやボールキャッチ&ボール移動をすべてワンハンド特有のスキルでまとめ上げる必要があると考え、メニューを工夫しています。


(2) 一方、当初強調していたフェイスドライブ&ドリブルドライブ、コンタクト&フィニッシュに関しては、まだ試合で必要とされるに至っていないのか、余り身につかないままに推移してきました。

逆に言うと、今後は必要になる・新たな武器になる分野であるのは明らかなので、実戦的なメニューを再構築しているところです。ターンドリブルの紹介はその一つです(  https://bobcats-yokohama.com/blog/136284.html  )。

強い選手、強いチームを創るには、個の力の充実と1対1の打開力の強化が必須である( https://bobcats-yokohama.com/blog/89374.html )。この点ではブレることなくレッスンを構築していきます。


(3) 現時点での最重要なテーマは「練習したことを試合の中で使いこなす」ということです。スクリメージを通じて課題を見つけてはそれを解決する、というプロセスを繰り返しています。

その際には、ボディ&ボールハンドリングやドリブルワーク、ドライブ&パッシングと合わせ、リバウンド等からの速攻ないしエントリーなど、個人スキルのディテールを詰めながらチームスキルを取り出し練習しています。

初心者や初級者、新メンバーが増えていることで基礎帰り的なメニューも導入していますが、上級生も集中してスキルを磨き直しながらお手本となれるよう頑張ってくれています。


(4) ぐるっと回って当初のレッスンテーマに戻ったとはいえ、プレーの質は間違いなく高まっています。基本的に週3回ペースで体系化されたレッスンを実施してきたことに鑑みれば、当然なことではあります。

経験の浅い子や低学年の子が混じっても、イージーショットを決めきれない等のミスは当然生じますが、シュートに至る流れに目を向けると、全体的なゲームの質にこの8ヶ月間の成長をみることができます。

また、ハーフラインルールやエアボーンタイムを導入したことで、無目的な動きや目的にそぐわない動きがなくなりました。これは戦術のタスク化の第一歩であり、この先がとても楽しみです。

次回でちょうど80回目のレッスンとなります。広く深くスキルを積み上げてきたことで、今は新しいメニューを紹介しても即座に表現することができるようになりました。今後のレッスンレポートにもぜひご注目ください!


以上

【2020年度を振り返りつつ】3月第2週〜第4週のレッスンレポート +ドリブルドライブはリモコン操作!?

2021年3月13日〜2021年3月28日、レッスン#69〜#72

3月第2週〜3月第4週の4回分のレッスンレポートです。第3週にはワンデーイベントを開催しており、別途2つの報告レポートをブログに掲載済みです。( https://bobcats-yokohama.com/blog/135046.htmlhttps://bobcats-yokohama.com/blog/135071.html )


(1) 横浜ボブキャッツの2020年度の活動は昨年8月末の開校に始まり、コロナ禍の中を駆け抜け、3月20日に90人以上のジュニア選手たちが参加したワンデーイベントで締めくくりました。

この8ヶ月の歴史は3つの時期に分けることができます。

幅広い個人スキルやドリルを次々に紹介した初期、試合でのパフォーマンスを振り返りながら課題の解決に注力した中期、そして個人戦術を反映したプレー原則やスキル体系に基づいた独自のドリルを確立していった後期。

後期は特に、ハーフラインルール、エアボーンタイム、ドライブへの合わせとレスキューといったプレー原則を導入しつつ、ゲームでの頻出パターンに沿った状況判断や実戦で使えるスキルを重視したドリルを工夫しました。

これらを通じて、単なるスキルコーチングを越えてバスケットボールの本質を学ぼうというスタンスでレッスンしてきました。

ミニバスや中学バスケで勝ちやすいスキルや戦法に逃げることなく、国やカテゴリーに関係なく通用する競技理解(バスケIQ)とプレー原理を伝えたいと思っています。


(2) 創設時からの方針として、低学年だから・ミニバスだから・女子だからといった括り方は全くせず、中高大学やトップチームやプロの試合やプレーから逆算あるいは分解してジュニア選手でもできる形で日々練習を重ねてきました。

もちろん基礎・基本を軽視することなく、例えば最近はジョイントプレーの流れ、ピボットとボール移動、ドリブルからのプレッシャーリリースやこれらに対するディフェンスなどを集中的に学んでいます。

今の状況をひとことで言えば、徐々にではありますが、ボブキャッツスタイル (参考資料 - リンク先の案内文の2ページ目: https://bobcats-yokohama.com/file/BYhandoutMar2020.pdf )を表現できるようになってきました。


(3) スキルのディテールに関しては、前期の広く浅いスキル紹介を経て、実戦で効果を発揮する・実戦に現れるスキルに発展するように、ジュニア選手に合わせてよりシンプルな体系化を試みています。

例えば、ドリブルドライブ時の仕掛けを「ビデオのリモコン操作」になぞらえて緩急やリズムや間を感じやすくしてみました。早送り=ドロップ、一時停止=ポケット/ヘジテーション、スロー再生=フロート、巻き戻し=リトリートといった感じです。

また、ドリブルワークの肝になるポケット/スタブ/インサイドアウト/ドロップ等をターンドリブルの概念と動きを中心にまとめたりもしています。( https://bobcats-yokohama.com/blog/136284.html ) 重要スキルや主要ドリルのほとんどは前期に紹介済みなので練習効率が上がっており、その分は反復練習やゲームを増やしています。


(4) おわりに

ボブキャッツ開校以前の15年間もそうですが、指導者仲間たちの励ましやアドバイスに支えられて何とかやってこれました。HPの開設以降はSNSでの意見交換を通じて、子供たちへの伝え方が改善できたという実感があります。

4月からは自らの情報発信を活発化させるということで、毎日「一言アドバイス」をTwitter( @bobcatsyokohama )に投稿しています。是非ご注目ください!

子供たちの可能性は本当に無限大です。私たち指導者も一緒に成長していきたいと願っています。2021年度も横浜ボブキャッツバスケットボールクラブをどうぞよろしくお願いいたします。


以上